ローマからの帰り道に子猫と出会う

12年前の2005年9月9日。
その日はローマのテヴェレ川沿いの道、
Lungotevereが浸水する豪雨に襲われた。

在ローマ日本国大使公邸での会食を
終えて
の帰り道、小さな生き物が
轢かれる寸前で車の前を横切ったのだ。

その姿はあまりに小さく、
ネズミと勘違いしたくらい
みすぼらしいものだった。

子猫だと気づいてとりあえず停車する。
もしも逃げてしまったら
そのまま帰るつもりでいたが自らやって来た。

ここで拾われないと命はない、
そう本能的に悟ったのだろうか。

骨と皮しかない体は私の片手の中に
収まってしまうほどのサイズだ。

体中を這いつくばる蚤に吸われた血痕が痛々しい。

でも、痩せ細った体に対して
耳だけがオリジナルサイズで
やけに目立つ。
よって「ミミちゃん」と命名する。

その後、
彼女は見る見る間に美しく
立派になった。

 


与えたものをなんでも有り難く、
ものすごいスピードで食べていたのが、
今ではご飯の種類を選ぶほどの贅沢ぶりだ。

命をひとつ救えたことに感謝。